熱破壊式(ショット式)脱毛器と蓄熱式脱毛器について | Jazzy Clinic for Men

熱破壊式(ショット式)脱毛器と蓄熱式脱毛器について

熱破壊式脱毛器と蓄熱式脱毛器とは
熱破壊式と蓄熱式の違いは大きく二つです。ダメージを与えるターゲットと熱の与え方です。
熱破壊式脱毛器は熱を与えることで毛を生産する毛母細胞と毛乳頭を含む毛包の周囲組織を破壊し、毛を生えてこなくさせるという単純なしくみで、レーザー脱毛が始まった頃から採用されており長い歴史があります。また1ショットで十分な熱を与えて毛根組織を破壊するためチクッ、チクッとした痛みがあります。
一方で蓄熱式脱毛器のしくみはバルジ領域にあると考えられている毛乳頭に指令を出す組織にダメージを与えるというものですが、まだまだ不明な点が多いです。
蓄熱式はターゲットにダメージを与えられる熱を少しずつ入れていくのでじんわりとした熱さ、痛みがあります。
蓄熱式脱毛器を扱うクリニックが増えているのはなぜ?
施術時間が短いこと、痛みが少ないことが大きな理由だと考えられます。施術時間が短いと1日で多くの患者様の施術が可能なのでコストが下がり利益率が上がります。
痛みが少ないことについては大変良いことだと思いますが、長期的な経過、原理についてのことなどを考えると当院では蓄熱式よりは痛みがあっても熱破壊式の方が良いという結論に至りました。熱破壊式も以前より痛みが少なくなっていますし、今後も改良されていくと考えられます。
痛みに対しては麻酔クリームなど対応がありますのでご安心ください。痛みの感じ方は個人差がありますが麻酔クリームが無くても受けられる程度の痛みです。
痛みが少ないことを強みにするクリニックもありますが、それを優先するあまり効果がおろそかになってしまっては元も子もありません。
蓄熱式脱毛器ではうぶ毛の脱毛ができる、1ヶ月ごとに脱毛できると聞きましたが…
蓄熱式脱毛器ならうぶ毛の脱毛が可能と謳っているクリニックもありますが、うぶ毛の脱毛は蓄熱式であっても難しいと考えています。蓄熱式は連続でレーザーを照射して少しずつ熱を入れていくため毛の色の影響を受けにくいと言われていますが、うぶ毛の永久脱毛ができるというのはいまだ証明されておりません。また蓄熱式ではバルジ領域周辺にしかダメージを与えられず、毛乳頭という毛が産生される場所を破壊できないためそもそも永久脱毛ができるのかという疑問が残っています。
そして1ヶ月ごとに医療脱毛に通うのは控えていただきたいと思います。きちんと毛乳頭(毛根)まで破壊できて脱毛ができているなら1ヶ月ほどでしっかりと毛が生えそろうことはまずありません(お顔除く)。エステなどでも1ヶ月に1回の施術を勧められますが、これはエステでは毛根が破壊できず、表面の毛を処理しているだけなので1ヶ月経つ頃には毛が元のように生えそろってしまうからです。1ヶ月に1回施術すれば毛が生えそろうことがないので、あたかも永久脱毛になっているように感じるのです。エステに通うのをやめたら毛が再生してきた…というお話もありますが、これは毛が再生したのではなく、そもそも永久脱毛になっていないのです。
少し話が逸れましたが、しっかりと毛乳頭まで破壊できていれば個人差があるとはいえ1ヶ月で毛が生えそろうことはありません。ですので1ヶ月に一度施術を受けるのは非常にもったいないです。1ヶ月に1回、3ヶ月連続で施術を受けた場合と、2~3ヶ月のあいだ毛を生やして1回施術を受けた場合で脱毛できる毛の量はほぼ同じです。
もしも1ヶ月でしっかりと毛が生えそろってしまう場合はそもそもしっかりとした脱毛効果が出ていないのかもしれません…。
長期的な経過
熱破壊式脱毛器は医療脱毛が始まった頃から採用されている方式で20年以上の歴史があり症例数も多く、長期的な経過も観察できています。
対して蓄熱式脱毛器は歴史が浅く症例数も熱破壊式に比べて少なく長期的な経過がわかりません。また原理も曖昧な部分があり、いまのところバルジ領域にある組織にダメージを与えることで脱毛するということになっていますが、人の毛を再生させる幹細胞は毛包の外毛根鞘にあるという考え方もあり、今後の研究次第では今までの説がいくつも覆ることになります。
またバルジ領域にダメージを与えるということですが、脱毛とは関係なく重症の熱傷を負った方でバルジ領域が強く変性していてもしばらくすると毛が生えてくるということがあります。ですので蓄熱式脱毛器については長期の経過を観察する必要があると当院は考えています。
熱破壊式は効果のムラが少ない
蓄熱式脱毛器は脱毛に必要な熱が入るまで施術範囲を何度か重ね打ちして繰り返し熱を与えていきます。そして十分な熱が入ったという判断は施術者自身が行います。十分に練習を重ねた上で患者様の施術に当たっているはずですが、施術者によって十分熱が入ったという判断にはズレがあるため、効果にばらつきが出てきます。
できるだけばらつきを無くそうと、「この強さ設定で何度重ね打ち」というふうにマニュアル化するクリニックもありますが、施術者によってハンドピース(レーザーが出る部分)を動かすスピードが違うため、このマニュアルでは施術者によって熱の入り方がバラバラになります。
たとえば1秒に3発出るレーザーを使い、「強さ1で3回重ね打ち」としても、看護師Aが10秒かけて3回重ね打ちすれば30発照射になりますし、看護師Bが20秒かけて3回重ね打ちすると60発照射することになります。
ですので施術者が異なれば前回の設定も参考にならなくなります。前回強さ1で看護師Aに照射されて痛くなかったが、今回も同じ強さ1のはずなのに看護師Bに照射されると痛かったということが起こります。
もちろん患者様ごとに専属の看護師がつけば問題ないのですが、そういったクリニックはなかなかありません。
ハンドピースを動かす速さもマニュアル化すればいいのでは?と思われるかもしれませんが、これはかなり難しく現実的ではないでしょう。
またハンドピースを速く動かした部分は熱が十分に入らず、ゆっくり動かした部分には熱が入りすぎるということがあり、一定の速さで動かすことが求められますが、想像していただくとわかっていただけると思いますがこれは実際なかなか難しいです。
上記、蓄熱式脱毛器の扱いにくい点を挙げましたが、各メーカーは改良を重ね、一定範囲に入れる熱量の上限が設定されていたり、範囲当たりの照射時間が設定されている脱毛器なども登場し、徐々に蓄熱式のデメリットが解消されてきているとは感じます。
それでも当院が熱破壊式にこだわるのは、熱破壊式は照射範囲を決めて端から順に一度ずつ照射していき一周照射すれば完了という、とてもシンプルな施術方式なので施術者によってムラが出にくく、施術者が変わっても前回の照射パラメータが十分参考になるという大きなメリットがあるからです。患者様にとってもいつも一定した効果があるというのは非常に安心感があると思います。
熱破壊式
一度ずつ通るように打つだけ
蓄熱式
一定のスピードで滑らせる必要がある
※動かし方は機械によって異なります
冷却方法について
脱毛レーザーは肌表面にヤケドを起こさないようなさまざまな工夫が凝らされています。1発のレーザーが出ている時間は超短時間ですが、やはりお肌にはダメージがあります。そこで各レーザーにはお肌の表面を冷却してダメージを軽減する様々な方法が搭載されています。
ジェントルマックスプロではレーザーが当たる直前に冷却ガスを噴射して肌表面を冷却することで肌トラブルを防いでいます。ガスが当たっているのも一瞬なので体が冷えてしまうという心配もなく、優れた冷却方法として評価されております。
一方蓄熱式で多い冷却方法は照射範囲にジェルを塗って熱を和らげるというものです。こちらもお肌の保護には有効ですが、ベタつきが気になったり、ジェルに熱を奪われて体が冷えてしまいます。またお肌の表面が観察しにくくなるため赤みなどが強く出てしまった場合に気付くのが遅れてしまうリスクがございます。
冷却方法で選んでもジェントルマックスプロがおすすめです。
以上、当院の考え方を述べてきました。
これらを総合的に考え、当院は自信を持って熱破壊式脱毛器GentleMax Pro(ジェントルマックスプロ)を採用しております。