医療脱毛前の剃毛と毛の長さ～正しい準備で安全に効果を最大化～

医療脱毛を受ける前には必ず「剃毛（シェービング）」が必要です。実は剃毛の状態は脱毛の効果や安全性に直結する重要なポイントです。ここでは、毛の長さに関する注意点と危険性について解説します。


【毛が長いまま照射するとどうなる？】
レーザー脱毛は、毛の黒い色素（メラニン）に反応して熱を発生させ、毛根にダメージを与える仕組みです。しかし、毛が皮膚の表面に長く残っていると、その毛先にレーザーの熱が集中し以下のようなリスクが高まります。
・やけどや赤み：毛が焦げることで熱が皮膚に伝わり、炎症や水ぶくれの原因になる
・強い痛み：余分な熱が皮膚表面に発生し、通常よりも痛みを強く感じる
・効果の低下：エネルギーが毛先に使われてしまい、毛根まで十分に届かない

つまり“毛を剃らずに受けると危険”であるだけでなく、“効果も落ちる”ため正しい剃毛が欠かせません。

【理想的な毛の長さ】
剃毛は毛が肌の表面に出ていない“ツルツル”の状態にするのが理想です。目安としては0.5㎜以下、電気シェーバーで剃った直後の状態がベストです。
髭剃りあとのようにうっすら黒い点が残る程度で問題ありません。
毛が2㎜以上残っていると熱が集まりやすく、前述のようなリスクにつながってしまいますが、ツルツルにこだわるあまり、深剃りしたり、何度もシェービングしてしまうのはNGです。お肌にダメージを与え、副作用のリスクが高まります。

【危険な自己処理方法】
安全のため、以下の処理方法は避けることが大切です。
・毛抜きやワックス脱毛：毛根ごと抜けてしまい、レーザーが反応しなくなる
・除毛クリーム：皮膚に刺激を与え、赤みやかぶれの原因に
・カミソリでの深剃り：小さな傷や乾燥を起こし、照射時にトラブルのリスクが高まる

最も安全で推奨されるのは電気シェーバーでの処理です。肌を傷つけにくく、毛の長さを適度に整えることができます。


【剃毛のタイミング】
理想は施術前日の夜です。敏感肌の方は前々日に剃毛し、肌を落ち着かせてから施術を受けるのがオススメです。当日朝に剃ると赤みやヒリつきが残ることがあり、レーザー照射に影響する場合があります。

医療脱毛を安全かつ効果的に受けるためには、毛の長さを0.5㎜以下に整えることが大切です。毛が長いままではやけど・痛み・効果の低下といったリスクが高まるため、注意が必要です。電気シェーバーで前日にしっかり剃毛し万全の状態で施術に臨みましょう。