こんな本読んでみました♪〜脱毛の歴史 by Rebecca Herzig〜

院長の日高です。

おもしろそうな本を見つけたので読んでみました。タイトル通り脱毛の歴史について書かれたものです。
我々医療者、特に美容医療に携わる者でも脱毛の歴史を調べてみたり、マクロの観点で見ることはなかなかありません。
レーザーでなぜ脱毛できるのか、副作用の対処法などについては日々勉強していますが、このような分野は珍しく学びが多くありました。


中身はというと、もともと人間が毛の無い状態をどう思っていてその意識がどう変化していったのか、脱毛方法がどう変わっていったのか、なぜ脱毛がこんなに普及してきたかなどが詳しく書かれており、とてもおもしろかったです。
特に脱毛方法の変遷については、昔は粗悪な除毛剤などが広く使われていたこと、脱毛に放射線が使われいていたことなど驚きの連続でした。
昔も今も安全性よりも「最新」や「オリジナル」というものに惹かれてしまう人が多く、危険性を知りながらもそれで儲けようとする人が後を絶たないのだなと悲しくもなりました。

本書は7年ほど前の作品ですが、巻末では自身で情報を選別し自己判断していくことが大事だとまとめられています。
SNSが普及し、情報が溢れすぎている現在では自身での情報の選別がより大事になっていると感じます。
当院では証明されている事実に基づいた情報をもとに施術を行っております。また事実に基づいた情報発信を心がけております。


今回はそんな当院が熱破壊式の医療脱毛にこだわっている理由をお伝えしたいと思います。

まず、なぜエステ脱毛ではなく医療脱毛なのか。
エステ脱毛では永久脱毛は不可能に近いです。エステ脱毛はいくつもの矛盾を抱えています。まず脱毛という言葉は毛根組織を破壊して、毛を生えてこない状態にするという意味です。しかしエステでは毛根組織を破壊してはいけないと決められています。なので本来はエステ脱毛という言葉は存在しないはずなのです。
光脱毛器、除毛クリーム、ワックスなどエステにはいくつか種類がありますが、どれも副作用のリスクがあります。エステには医師も看護師もいないため何かあってもエステサロンで対応することはできません。
エステのすべてが悪いというつもりはありません。脱毛に限っても、痛みが少ない、小さな施設で受けられる、都度払いをするにも費用が安い（永久脱毛を目指すなら合計額は医療脱毛の方が安くなることがほとんどですが）、施設の数が多いなど良いところもあります。

次は蓄熱式ではなく熱破壊式にこだわる理由です。
長くなってしまったのでこちらは次回のコラムで。